木、金曜とヨーロッパは休みなので遅れてた仕事もちょっと追いつけるかもしれない。
ヨーロッパの連中と仕事をするようになって2年近くなる。 おかげで国民性の違いも大分わかってきた。
国が違うと人の感覚やアプローチや価値観は本当に変わってくる。
ラテン系の民族は仕事でも相手を友達とみなすかどうかで態度が全然ちがう。 まったく公私混同なのだがそれが普通で当然なのだ。 ドイツ系は整然と論理的で規則どおりでないといけない。 ヨーロッパ人どうしでも天と地ほど違う。
そこまで違う価値観をぶつけ合うと戦争にしかならないのはヨーロッパの歴史が証明している。 そのせいか国が違うヨーロッパ人同士のコミュニケーションというのは婉曲で儀礼的だ。 逆に言えば肝心なところを避けて通ってるわけで、意志の疎通が歯がゆいし時間もかかる。ただ、ヨーロッパ人に共通なのはその影で必ず駆け引きがあることだ。 ある意味これをするために表面は儀礼的なのかもしれない。
問題は国際プロジェクトがこういったコミュニケーションの問題から納期がずるずると遅れまくってしまう事だ。 でもどんなに問題になっても単刀直入なアプローチを取らず、微妙なバランスを保ちながら駆け引きをするのが彼等にとっては非常に大切なようなのだ。
で、アメリカ人はというと、ヨーロッパの連中から見ると、アメリカ人は危険だ。 赤信号だ。 なぜならアメリカ人は目的のためには慣習だの儀礼だの彎曲だのは無視する無神経な実用主義だからだ。暗黙の了解や既成ルールを無視してどんどんすすめてしまおうとする。 微妙なバランスをとっている所にこれを持ち込むのはルール違反だ。
ワタシはニホンジンだけど米語を流暢に操り慣習も前例も排除してなんでもどんどん進めるので、アメリカ人扱いだ。おかげでこの2年間、他国籍のヨーロッパ人チームとやっていくのにおたがいに大分苦労した。
でも最近ようやくアメリカ式の考え方は単純で現実的だけど裏が無いというのが理解されてきたかもしれない。 こちらが、目標はこれだ、と言ったらそれ以外に他意はなく、裏に何かあると言うのは考えなくて良いのだ。 そしてこちらも連中のいつまで経ってもコンセンサスができないやり方にはそれなりの理由があることがわかってきた。
こうやって意思疎通がスムースになってきたヨーロッパからのeメールを読みながら、これってもしかして世界平和への一歩かもしれないぞ、とふと思った。

