Distraction Free

Writeroom と言うマック用のノートソフトがある。

数あるノートソフトの中でこのソフトはとても簡潔だ。スクリーンには打ち込んでいる文章以外何も出ない。メニューだのリボンだのは一切無し。 文章を打ち込む事だけに特化している。

見た事あるな、と思ったらウィンドウズ以前の石器時代に全盛を誇っていたWordPerfectのスクリーンに似ている。 WordPerfectはもともとUnixやVMSのターミナルで使われていて、表示できる文字の数が限られてたので表示がミニマムだった。機能はいっぱいあったので使いにくかったが。 ところがWriteroomは目的の機能だけにわざと絞ってある。マック上で開けると、ごたごたしたサイドバーもメニューも何もないブランク画面が出て来る。後はもう文章を打ち込むしか無い。

このWriteroom、使っているアメリカの物書きやブロガー達はみな絶賛している。 文章を書く事に集中できるからだ。

そういえば石器時代には良くemacsでコード書いてたが、X11版は効率が落ちる気がしてターミナルをスクリーンいっぱいに広げて使っていた。お便利機能はぜんぶ試したり自分でlispコード書いて悦に入ってたが、今思えば本当に必要だったのはgdbでソースステップするのと、コンパイルやgrepの結果に飛んでいくのぐらいだったな。

今時Visual Studio でもEclipseでもやたらといろんな機能がある。ツールいじって一日つぶすのは簡単だし、すぐ目がそれやすい。 この手のツールには使い手の目標に絞って集中効率を上げようという考えが無いのだ。 プログラミングのメインは創作だ。とっかかりをみつけ、考えの流れを作り、それをエレガントで完成度の高い形にする。 途中で注意をそらせばそれだけ効率が下がる。 ツールには集中すべき事から目が離れにくい、簡潔でミニマリストな環境を作るという考えがもっとあっても良いと思う。

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