挽肉

自分はハンバーガーを食べる時はとびきり美味しいのを食べる事に決めていた。アメリカは昨今グルメハンバーガーが流行りでサンディエゴにも幾つも高級ハンバーガーの店ができたのでちょこちょこと行ってみてた。

うーん、美味いことは美味いんだけどバンやソースに比べて主役のはずの肉の味がイマイチな気がする事が多い。

本当にこだわる人は自分で肉を選んで挽いて焼くのだそうだが、今度はそれに太刀打ちできるバンが必要になる。自分で肉挽いてバンまで焼いて試食しながらハンバーガーの研究してたら体重超過まっしぐらだ。

だからもうハンバーガーにはできるだけ近寄らないようにしている。

日本に合いびき肉といって牛肉と豚肉がすでに混ざったひき肉が売っているそうだ。アメリカには合いびき肉は売ってないし、挽肉を使う一般的なアメリカ料理、例えばハンバーガー、ミートローフやラグー・ボロネーズは牛肉しか使わない。イタリアンミートボールは牛と豚を混ぜるけど作る人が自分で混ぜる。

合いびき肉を使った日本料理の代表はハンバーグだけどハンバーガーとはかなり異なると思う。ハンバーガーは牛挽肉を焼いてバンにはさんだもので、ハンバーグは合いびき肉にいろいろ混ぜてふっくらと仕上げるので味も食感もかなり違う。

日本のハンバーグに一番近い料理はソールズベリー・ステーキと呼ばれる牛と豚の挽肉にパンくずやオーツを混ぜて焼いたものだと思う。ただソールズベリー・ステーキはTVディナーと呼ばれるレトルト食の代表選手で、家庭料理のハンバーグとは全く違うイメージだ。