コダックさんの業績はこの2年ぐらい低迷中だ。 かなり悪そう。
どれぐらい悪いかって言うとCEOの給料が2009年から2010年の間に7割近く減っている。 今年はもっと減るんじゃないか。 トップがそんなに給料返上するなんて、よっぽど悪いんだな。
コダックCEOの年俸は2009年に$10.5Mだった。アメリカと日本の物価から考えると実に10億円以上だ。 それが7割減っても3億円。 さらに埋め合わせに株のオプションとかどんどこもらってるから実は7割も減ってはいない。 妥当なレベルになったと言った方が正しいんでないのか。
アメリカは経営陣の報酬が高い。そして会社の規模が大きければ大きいほどトップの報酬は従業員の給料に比べ天文学的に増える。
なぜならアメリカ企業の上層部はジコチュウな連中だからだ。 業績が良いときは自分の報酬を積み上げ、 業績が悪くなるとレイオフに走る。それだけならまだしも、コスト削減に成功したからと自分のボーナスに上乗せする。
で、これが悪い事かと言うと必ずしもそうでない。
アメリカにも格差はあり、同じ会社でも上下の格差は年収にして1000倍以上の違いになる。その差は家柄や学歴と関係なく、上へ行ける手腕(倫理観の有無・大小も含む)で生まれる。
そういうジコチュウでドライな人間達は思い切ったM&Aをしたり新製品開発を成功させたり、ベンチャービジネスにどかんと投資したりして会社が儲かるのだ。景気が良いときはそう言う人達がビジネスをどんどん大きくする。そしてみんなその恩恵にあずかれる。逆に景気が悪ければそういう人達はどんと合理化をする。
格差がどんなにあっても好景気でみんながほくほくしてたら問題にならない。反格差デモなんて起きっこない。
でもこのアメリカ人の自己中心的な感覚はトップダウンで蔓延している。だから一般のアメリカ人が勤勉になるわけがない。会社が大きければ大きいほど効率は低下し、一人の仕事を3人、5人がする事になりさらに格差が広がる。 格差が広がればさらに誰も何もしたがらなくなる。
そういったアメリカの会社文化を考えると、しっかりと肥大化したコダックみたいな会社が変動収縮する市場を乗り切るにはけっこう無理があると思う。 この先どうなるかわからないけど、もっともっと小さな会社にフィルムの未来があるのではないか。

