Discontinued but not really

FreeStyleに注文したフィルムとか届いたのだけど、中に在庫限りのディスコン品のチラシが入っていた。 インクジェットの紙とか8GBのCFメモリとかどうでもいいのに混じって気になる品が幾つかあるじゃないか。

Kodak Plus-Xはだいぶまえに販売終了だしTRIX 120フィルムは5本パックになるし、8×10も扱わなくなるって言うのは知ってたけどその他下記がディスコンになるのが気になる。

  • Kodak Ektachrome E100VS  120
  • Kodak TMAX100 100ft巻
  • Kodak TMAX400 120

この辺がディスコンなのは聞いてないよ。 なのでFreeStyleに問い合わせてみた。そしたらすぐ返事が来た。

  • Kodak E100VS 120は5本パックのみになる
  • TMAX400 120も5本パックのみになるけど、FreeStyleでばらして箱無しで一本ずつ帰るようにする。 (TRIX 120も同じ)
  • TMAX100 100ft巻きは無くなる。箱入り品のみ。

要するに中判フィルムは基本的に5本パックのみになる。 これは最近コダックからアナウンスがあった通りだ。でもこの店では売れ筋商品はばらして一本ずつで売る。 これはすでにアクロス120でやってるのでバラで買ってく人はけっこういるらしい。  バラで買うのって一本あたりの値段は5本パックより高くなるので不経済な気もするけどね。

TMAX100の100ft缶はコダックが売るのをやめるのかFreeStyleが扱いをやめるだけなのかいまいち定かでない。どっちにしろあまり売れなかったってことか。

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Years of Photographic Experimentation

モノクロ現像をどんどこ進めようといろいろやっている。

写真現像には一応それなりの目標がある。

  1. 自分のストーリー、と言えばカッコいいが、要は身のまわりを室内や夜でも写したい。それもストロボ炊かずに高感度で撮影、現像したい
  2. 数を打ってあてる(それしかない)ので、より多く現像したい

と、増感して撮りまくるので効率よくやりたい。欲を言えば出て来る写真は自分の好みにしたい。そういう訳でモノクロ現像液もいろいろ試してみた。

  • D76 -  原液、もしくは1:1に薄めてロータリープロセッサーで
  • Rodinal – 25:1をロータリーで。 50:1, 100:1 で静止現像
  • HC-110  -  希釈 B, H をロータリーで。静止現像もやってみた
  • Microdol-X – 標準をロータリー
  • Diafine – 説明通りに。 ロータリーもやってみた
  • XTOL  - 原液、1:1をロータリーで

フィルムは期限切れとか安いのがあれば使うけど、主にTRI-Xを1~3段増感して (ISO800-3200)現像する。いろいろと数十本ずつやり方を換えながらやっていて、気がついたら3年経ってた。

で、これだけやって究極の現像液と方法を見つけたか、というと、そんな事は全然なかった。メーカーが出しているデータをもとにいろいろ調整してればそこそこ現像できてしまうものなのだ。先に誰か教えてくれれば3年もやってなかったぞ。

でも、しいて言えばD76, HC-110, XTOLが好みで、それぞれ大体の傾向はわかるようになった。ロータリーでも静止現像でもそれなりにできる。あとはより多く現像できれば良い。

だが数をこなすとなると厄介な事がでてきた。水だ。使用量をできるだけ押さえないといけない。なぜならサンディエゴの水は温泉なみの硬水なのだ。水道で流して洗ったネガは乾燥すると干し昆布みたいに白い粉だらけになってしまう。

試行錯誤してたどり着いたのが、工程毎に純水と濾過した水道水を使うやり方だった。ちょっとしたこつはあるが、これでフィルムにはほとんど水跡が残らなくなる。

だが純水は買ってこないとならない。濾過水は作るのに手間と時間がかかる。水を使い放題と言う訳にいかないのだ。

幸いJoboの2500タンクはいっぺんに5本も現像できるのに液体は700ccしか使わない。現像一回につきせいぜい3、4リットルの水しかいらない。 静止現像は使う水の量が倍以上に増えてしまう。水の問題を考えたらJoboロータリプロセッサー方式が良い。

ところがロータリー現像の液量の少なさは問題にもなる。というのは現像液にはフィルム一本あたりの最低量というのがあり、希釈量によっては足りなくなるのだ。するとムラがでたり現像不足になってしまう。あちらを立てればこちらが立たずである。

いろいろと試したが、取り扱いの良さからHC-110を使ってロータリープロセッサーで増感現像する。そして時々静止現像や他の現像液をやってみる。というふうに落ち着きそうだ。

それにしても、こうやってフィルムや薬剤から選び、ファインダーのぞいてシャッター押して現像まで全部自分でやるのは楽しい。

へっぽこ写真のつぶれた黒や飛んだハイライトにしろ、一連のプロセスのどこかで自分が関わって起きるのだ。 良くても悪くても自分が「関わった」、というこの感触、これがたいへんよろしい。

画が同じカタで作られてでてくるデジタルには無い楽しさだ。

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コダックフィルムインタビュー

Film Photography Podcastといって、アメリカのフィルム愛好家のオッサンがやっているポッドキャストがある。最新版は最近のコダックのフィルム部門の人のインタビューだった。

コダックの中の人が喋りだすのは1:33ぐらいから。要点は

  • 過去2、3年に続きフィルムの使用人口は増えてる
  • プロ用フィルム使用量が増加。
  • 10月時点で昨年の売り上げを達成。残り2ヶ月半は増加分
  • 新ポートラはラチチュードが広くデジタルからフィルムに入る人におすすめ
  • Keith Canham (www.canhamcameras.com) 経由で大判フィルム販売

フィルムの出荷量が増えているというのは心強い。  Canham Camerasは小口の注文をまとめてコダックへ注文してくれるという共同購入スタイルで大判フィルムを売っている。 ここはサイトがチャッチイので、やってるのを確認できて良かった。

新ポートラ、実は撮ってみたけどまだ現像していない。 今は未現像フィルムの山をモノクロから減らそうとしているので、ちょっと先になりそう。残念。

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MOPA

昨日、久しぶりにサンディエゴの写真美術館に行ってきた。

子供が撮った写真展をやってて、デジタルばかりかでなくカラープリントもちらほらとあった。 えらいぞ、キミタチ。

アメリカは日本みたいに小学校、中学校、高校と違いがはっきりしていなくて、4年生、7年生、9年生といった学年で区別する。 9年生作品で、なんか背伸びしてるな、と感じるのもあれば、4年生でこんな視点を持ってるんだ、と感心するのもあった。

メインの展示はPrix Pictetに選ばれた写真家のリストからさらに絞った写真を展示していた。 高さ数メートルの超大型作品が幾つもあるし、すごい迫力だった。 また見に行ってこよう。

印象に残ったのはChris Jordanと言う人が撮った、ミッドウェー島のアホウドリの幼鳥の死骸の作品集だった。 アホウドリの幼鳥は海岸にいっぱい漂着するプラスチックゴミを食べて死んでしまうのだという。死んだ鳥は色とりどりのプラスチックでいっぱいだ、という写真で、いろいろ暗示的だ。

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Elmarit-R 60mm F2.8

そう言うわけでライカ Elmarit-R 60mm F/2.8 が来た。

後期Rカム版, E55フィルター使用。普段メインのズミクロンと同じフィルタ径なのは助かる。R6につけたらこれがカッコいい。ならば、とふだん使わないワインダー付きR4Sを出してきてつけてみた。 これがさらにかなりサマになる。か、かっこいい。 カメラの角とかもっと擦れてたら完璧なんだが。

Leica Elmarit-R 60mm F2.8

Elmarit-R 60mm F2.8

さっそく撮ってみたけど広角に慣れた目はちょっと戸惑う。

その代わりもちろんだけど、近くに寄れる。すごく寄れる。ネコの顔なんてどんどん寄れる。

そして迷惑そうなネコの顔がファインダー一杯になるまで寄ったら、フィルターにブタ鼻の跡をつけられた。

Fマウントでニッコール60/F2.8 AF-Dを持ってるんだけどピントリングのフィールが悪いのと、デザインのバランスが悪くてマニュアルFボディでめったに使わなかった。

それに比べたらエルマリート-RはRボディにぴたりと合い、操作は滑らかで正確だ。 ピントの山もよくわかる。

Elmarit-R 60 on R4S

Elmarit-R 60/2.8 on R4S

実際の作例はというとまだ見てない。フィルムで撮るためなので現像しないと見れない。不便なようだけどまぁそれが好きでやっているんだからしょうがない。

買ったカメラやレンズで最初に撮るのはモノクロと決めてある。このレンズは手始めはイルフォードHP5+を2段増感で。

撮ったのを見るのが楽しみ。

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Technology and Art

ニューヨークマラソンをイラストで実況しながら走ったイラストレーターを見つけた。 絵筆とスケッチブックを持ち、走りながらウィットのあるイラストを描き、写真に撮ってツィッターにアップロードし、完走したのだ。

実はニューヨークタイムスのイラスト作家なので気の利いたイラストはお手のものなのだが、それにしても面白い。

なにがって画が面白い。マラソン走りながらイラスト描く発想が面白い。それをツィッターにアップロードしてマラソンの実況中継にしてしまうなんてさらにすばらしい。

最後の方はさすがにへばってるけど、それでもやりとげている。

ブログとかツィッターとか表現の場にしてる人はけっこう多いけど、いまどきのデジカメやスマートフォンで撮ったこぎれいな写真ばかりだ。インスタグラムもできあいのレシピがあってそれ以上の事はできない。

逆に言えば機械に組み込まれた枠の中の事しかできない。プリクラみたいな物をせっせと大量生産しているのか。自分でやってみてどうも面白くできないと思ってたけど、考えてみればとんでもなくつまらない話だ。 いや、自分の撮る写真がつまらないのもあるけどさ。

でも発想がもうちょっと自由なら(そしてちょっと体を張れば)同じ枠の中でもこんなに面白い事もできてしまう、という例に久々にあった。

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On Kodak and American Corporate Culture

コダックさんの業績はこの2年ぐらい低迷中だ。 かなり悪そう。

どれぐらい悪いかって言うとCEOの給料が2009年から2010年の間に7割近く減っている。 今年はもっと減るんじゃないか。 トップがそんなに給料返上するなんて、よっぽど悪いんだな。

コダックCEOの年俸は2009年に$10.5Mだった。アメリカと日本の物価から考えると実に10億円以上だ。 それが7割減っても3億円。 さらに埋め合わせに株のオプションとかどんどこもらってるから実は7割も減ってはいない。 妥当なレベルになったと言った方が正しいんでないのか。

アメリカは経営陣の報酬が高い。そして会社の規模が大きければ大きいほどトップの報酬は従業員の給料に比べ天文学的に増える。

なぜならアメリカ企業の上層部はジコチュウな連中だからだ。 業績が良いときは自分の報酬を積み上げ、 業績が悪くなるとレイオフに走る。それだけならまだしも、コスト削減に成功したからと自分のボーナスに上乗せする。

で、これが悪い事かと言うと必ずしもそうでない。

アメリカにも格差はあり、同じ会社でも上下の格差は年収にして1000倍以上の違いになる。その差は家柄や学歴と関係なく、上へ行ける手腕(倫理観の有無・大小も含む)で生まれる。

そういうジコチュウでドライな人間達は思い切ったM&Aをしたり新製品開発を成功させたり、ベンチャービジネスにどかんと投資したりして会社が儲かるのだ。景気が良いときはそう言う人達がビジネスをどんどん大きくする。そしてみんなその恩恵にあずかれる。逆に景気が悪ければそういう人達はどんと合理化をする。

格差がどんなにあっても好景気でみんながほくほくしてたら問題にならない。反格差デモなんて起きっこない。

でもこのアメリカ人の自己中心的な感覚はトップダウンで蔓延している。だから一般のアメリカ人が勤勉になるわけがない。会社が大きければ大きいほど効率は低下し、一人の仕事を3人、5人がする事になりさらに格差が広がる。 格差が広がればさらに誰も何もしたがらなくなる。

そういったアメリカの会社文化を考えると、しっかりと肥大化したコダックみたいな会社が変動収縮する市場を乗り切るにはけっこう無理があると思う。 この先どうなるかわからないけど、もっともっと小さな会社にフィルムの未来があるのではないか。

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