イギリス人とガマン

アメリカのニュースサイトって政治色が濃い。近年はさらに濃さが深まって主張が強すぎるぐらい。読んでいると耳元でがなられているみたいで、嫌になってしまう。

その点BBCのサイトはイギリス人に特有な淡々とした論調の記事が多い。アメリカの扇動的なメディアから離れてほっとできるのよ。

BBCに見る日本への興味

実はBBCサイトの記事には日本を取り上げたものがけっこうある。

アメリカのニュースサイトで日本を取り上げる記事はアジア系の人が書いたものが多い。だからたいてい歴史が絡む内容になる。

もちろんそういう視点も大切だとは思いますよ。でもやっぱりさ主義主張の話が続くとうんざりしてくるのよね。

その点BBCの記事は日本文化を面白い視点から見ていることが多い。例えばこの記事。我慢の文化を取り上げていて、日本人の「我慢」はイギリス人の「スティフ・アッパー・リップ」みたいなものだと説明している。

BBC – Capital – The art of perseverance: How gaman defined Japan

スティフ・アッパー・リップ

このStiff Upper Lipとは「口元をゆるめない」という意味だ。イギリス人はどんなに悲しくてもつらくても感情を表さず無表情に振る舞う事を美徳と考える。これをスティフ・アッパー・リップと呼ぶのよ。

だからどんなにつらくても泣きそうに口元わなわなしたりするのは許されない。スティフ・アッパー・リップをキープしろ、つまり我慢しろと叱責される。

記事では日本人は子供のときから我慢を教えられ、終身雇用に象徴される集団の協調のために我慢を続ける。と説明している。女性や弱い立場の人はさらに我慢を重ねる。ともある。

イギリス文化からしたら美徳のかたまりなのだけど、でも現実には終身雇用の衰退や社会の変化とともに我慢の文化も変わりつつある。

と、日本文化に着目した記事でありながらイギリス人が自分たちの価値観について考える内容になっている。日本の文化の変化と自分たちの変化を重ねてみているイギリス視点が感じられて良い。

世界を知りつつ自分を考えさせられるような文章がもっと書かかれるようになると良いのにね。