肥満

いっちゃなんだがアメリカ人、特に白人は肥満が多い。 カリフォルニアは健康的なイメージがあるけどそれでも知り合いには肥満体がけっこういる。

あまりにも肥満が普遍的なので日本でメタボって言うぐらいは痩身扱い。体重100キロは普通のスリムな人、そんな感覚がまかりとおっている。

アメリカは気をつけないと高カロリー低代謝の生活になるのでそれはそれは太る。 この生活スタイルは成人病直行コースで、肥満は成人病の一症状だ。

知り合いで肥満、高血圧、糖尿病で、痩せるためにと胃を縮める手術を受けた壮年の白人男性がいる。 医者が開腹したらかなりの脂肪肝で、胃の血管が拡張していて縮めるどころではなく、そのまま閉められてしまった、と苦笑いしていた。

こういう体型のアメリカ人は共通してダイエット飲料を浴びるように飲む。 ところがダイエット飲料に入っている人工甘味料は肝機能に悪影響があるそうだ。彼は酒はほとんど飲まないのに、脂肪肝と甘味料のダブルパンチで、肝硬変のなりかけになってしまった。

アメリカはファーストフードは氾濫しているし、食事の量がハンパでなく多い。 低カロリーだの低脂肪だのを選んでも、人工甘味料のように良い選択とは限らない。

なのにアメリカはテレビのCMも看板広告も雑誌の広告も食べろ、食べろ、消費しろ、と声高に迫って来る。 そういうのにのみ込まれて気がついたら肥満体で内蔵ボロボロ。 そういうことか。

アメリカで生きてくって意外と大変。