葉巻型の万年筆

万年筆を使うようになったのはカミさんが15年も前に万年筆をプレゼントしてくれたからだ。ラミーのサファリとペリカンのM400だった。ラミーで使い方を覚えてペリカンを使えるようになりなさいと言う事だったらしい。

ラミーはすぐ使えるようになったがインクの出が素晴らしいペリカンは自分の汚い字ではなかなか使いこなせなかった。でもほんとうに素晴らしい筆記具だと思う。

万年筆と言うと古めかしい太い葉巻型が思い浮かぶが、ラミー・サファリはシンプルでモダンなデザインだし、ペリカンも日本ではベスト型と呼ばれるすっきりした円筒形だ。そのせいか万年筆を買い集めるようになっても葉巻型はあまり無い。

葉巻型万年筆の雄と言えばモンブランの149だ。もちろん気になる万年筆なのだけど、どうしても買うところまで興味が沸かない。セイラー1911もパイロットカスタム823も良いそうなのだがみんな葉巻型なのでうーむ、となってしまう。

ところでアメリカの万年筆には典型的な太い葉巻型があまりないようだ。特に1930から1940年代のアメリカの万年筆はスマートな流線型をしていた。アール・デコの影響を受けついでいったのだろうか。中には1970年代までそのままの形で売られていたモデルも多い。

最近はそういった1930ー1940年代のシェーファーやパーカーのセルロイド万年筆の流線型がとても美しく思えてついつい買ってしまっている。

昔のアメリカの万年筆は老若男女それぞれの手の大きさに合わせたサイズを用意した。だから同じモデルでも何種類も違う大きさがあるのだけど、どれも綺麗な形にまとまっていてなかなか見ていて飽きない。