Jobo CPE-2 弐号

昔ヨットレースに凝っていた。 今はほったらかしてしまっているけど10メートルのヨットでよくレースに出ていた。 そこそこの成績をあげられるところまで行ったし、けっこう楽しかった。 

ヨットは自然が相手で、流体力学とかいろいろ科学的な事はあるけど、つまるところ風とか波とか船の慣性とかあいまいな感覚のスポーツだ。 これは一種の才能が必要で、できる人とできない人がいる。たとえば風が読めない人は最後まで読めない。 

でも風を読むといっても生まれつきできる人はいない。 天性の才能に恵まれた人でも相当に長い時間を水上で過ごさないと十分発揮できるところまでいかない。 逆に言えばよっぽど鈍感でなければヨットに毎日乗ってればかなりのレベルまで行くのだ。 

で、写真は競争ではないのだけど、状況とか瞬間とか構図や色とか光とか、感覚的なものが相手だ。うまれつきそういう感覚に秀でているうらやましい人というのはいるものだけど、ワタシのような凡人でも数をこなせばきっとそこそこはわかるようになるのではないか。 ヨットの時のように。

という楽観と独断に基づいてフィルム写真を大量に撮るようになった。 期限切れだけど状態は良い安価なフィルムをいっぱい買い、撮る数をどんどん増やした。 先月はいままで一番多く撮った月で35ミリ、中判とC-41,E-6,モノクロあわせて数十本撮って自家現像した。 

今はJobo CPE-2と言う機械にJoboの2551/2553と言うタンクを使っている。 35ミリなら5本、中判は6本いっぺんに現像できる。 これでも撮り足りないような気がしてきたのでタンクをもう一本増やした。そしてCPE-2ももう一台ふやした。 リールがちょっと足りないけど、これで毎回フィルム10本ぐらいいっぺんに現像できるようになった。 

これでさらに倍ぐらいの量が撮れる。 数をこなす能力は飛躍的にそして着実に計画どおり向上しつつある。 どんどんフィルム写真を大量生産するのは成功しつつあるのだ。 

って、なんか写真の本質から外れているような気がするけど、ま、いっか。