Years of Photographic Experimentation

モノクロ現像をどんどこ進めようといろいろやっている。

写真現像には一応それなりの目標がある。

  1. 自分のストーリー、と言えばカッコいいが、要は身のまわりを室内や夜でも写したい。それもストロボ炊かずに高感度で撮影、現像したい
  2. 数を打ってあてる(それしかない)ので、より多く現像したい

と、増感して撮りまくるので効率よくやりたい。欲を言えば出て来る写真は自分の好みにしたい。そういう訳でモノクロ現像液もいろいろ試してみた。

  • D76 -  原液、もしくは1:1に薄めてロータリープロセッサーで
  • Rodinal – 25:1をロータリーで。 50:1, 100:1 で静止現像
  • HC-110  –  希釈 B, H をロータリーで。静止現像もやってみた
  • Microdol-X – 標準をロータリー
  • Diafine – 説明通りに。 ロータリーもやってみた
  • XTOL  – 原液、1:1をロータリーで

フィルムは期限切れとか安いのがあれば使うけど、主にTRI-Xを1~3段増感して (ISO800-3200)現像する。いろいろと数十本ずつやり方を換えながらやっていて、気がついたら3年経ってた。

で、これだけやって究極の現像液と方法を見つけたか、というと、そんな事は全然なかった。メーカーが出しているデータをもとにいろいろ調整してればそこそこ現像できてしまうものなのだ。先に誰か教えてくれれば3年もやってなかったぞ。

でも、しいて言えばD76, HC-110, XTOLが好みで、それぞれ大体の傾向はわかるようになった。ロータリーでも静止現像でもそれなりにできる。あとはより多く現像できれば良い。

だが数をこなすとなると厄介な事がでてきた。水だ。使用量をできるだけ押さえないといけない。なぜならサンディエゴの水は温泉なみの硬水なのだ。水道で流して洗ったネガは乾燥すると干し昆布みたいに白い粉だらけになってしまう。

試行錯誤してたどり着いたのが、工程毎に純水と濾過した水道水を使うやり方だった。ちょっとしたこつはあるが、これでフィルムにはほとんど水跡が残らなくなる。

だが純水は買ってこないとならない。濾過水は作るのに手間と時間がかかる。水を使い放題と言う訳にいかないのだ。

幸いJoboの2500タンクはいっぺんに5本も現像できるのに液体は700ccしか使わない。現像一回につきせいぜい3、4リットルの水しかいらない。 静止現像は使う水の量が倍以上に増えてしまう。水の問題を考えたらJoboロータリプロセッサー方式が良い。

ところがロータリー現像の液量の少なさは問題にもなる。というのは現像液にはフィルム一本あたりの最低量というのがあり、希釈量によっては足りなくなるのだ。するとムラがでたり現像不足になってしまう。あちらを立てればこちらが立たずである。

いろいろと試したが、取り扱いの良さからHC-110を使ってロータリープロセッサーで増感現像する。そして時々静止現像や他の現像液をやってみる。というふうに落ち着きそうだ。

それにしても、こうやってフィルムや薬剤から選び、ファインダーのぞいてシャッター押して現像まで全部自分でやるのは楽しい。

へっぽこ写真のつぶれた黒や飛んだハイライトにしろ、一連のプロセスのどこかで自分が関わって起きるのだ。 良くても悪くても自分が「関わった」、というこの感触、これがたいへんよろしい。

画が同じカタで作られてでてくるデジタルには無い楽しさだ。

コダックフィルムインタビュー
Discontinued but not really

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