十月五日

土曜日なのに五時半ぐらいに起きてしまった。

コーヒー淹れてフィルムスキャンしながらボーッとインターネット観る。

カミさんは九時半からテニスしに行ってしまった。しばらくすると「サンタナ風だ!」とメッセージが。

サンタナ風は強いときは数十Km/hの勢いで吹き荒れる。そのせいでバルコニーのトマトがコケてたのを帰ってきたカミさんが見つけて騒ぎになった。言われてバルコニーにでてなんとかしようと思ったが、強風の中トマトの木を二本両手で支えるだけで精一杯。

はたから見たら滑稽だったと思うが、ようやく風の当たらないところに鉢を移動したとたんにわざとらしくパタリと風がやむ。 人類をコケにする大自然の意志を感じた一瞬だった。

夕方四時半頃からカミさんとテニスクラブへ打ちに行く。風はやんだけど空気がカラカラで水分補給が追いつかない。

テニスクラブはプライベートの会員制でいつもは静かなんだが、昨日はオクトーバーフェスト(十月祭)をやってた。秋の収穫祭だ。業者を呼んでバーベキューとか、子供用の乗り物とか、さらにDJが音楽かけて、かなり本格的なお祭りだ。 メンバーやゲストで軽く数百人は集まってワイワイやってた。

欧米の感覚だともともと秋には収穫祭みたいな年中行事があるのが普通で、アメリカでも昔はハーベストフェスティバルとか言ってた。それがこの時期にやってるドイツのミュンヘンのオクトーバーフェストにかこつけてビール飲むようになって名称もオクトーバーフェストというようになったみたいだ。

ところで四季が逆の南半球では四月が初秋で収穫祭の季節になり、ちょうどイースター(復活祭)と重なる。子供の頃住んでいたオーストラリアではロイヤルイースターショーという大規模な収穫祭があった。フェアグラウンドで農作物の展示だの羊の品評会だのがえんえんとあって、子どもたちはぐるぐる回る乗り物にのってからスタントショーを見たりして子供にはもうすごく楽しかった。 アメリカと違って、イースターエッグといえばチョコレートだし、イースターと言えばもうわくわくする楽しい祭日だと思い込んでいた。

アメリカに来て、イースターはほんとはキリストの復活祭でもっと厳粛で荘厳なもので、本来は南半球みたいにワイワイ騒いだり、鼻血が出るまでチョコレート食べたりするような祭日では決して無いことを知ってかなり落胆した。

そんな事を思い出しながら、サンタナ風で吹き払われて雲ひとつ無い夕焼けの下、知り合い達とビール飲んで帰ってきた。

Ruins
十一月二日

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