十一月四日

今日はポルシェ入院なので自宅で仕事。 オイル交換とあちこち小さなところを修理。

オイルはメカニックおすすめのブラッド・ペン。聞いたこと無かったブランドだけどペンシルバニア産の原油から精製した純米国産の高性能エンジンオイルなんだそうだ。

自分の3.2カレラエンジンは排気バルブガイドの摩耗症状があったので以前オーバーホールしたのだけど、その時カムを964のに入れ替えてもらって絶好調。ポルシェエンジンは超長寿命だしこれであと15万マイルは走れる。

そこでヤれてきたシートとタルガトップも修理することにした。

サンディエゴでタルガトップを修理できる自動車内装屋さんはオーシャンビーチという地区に一軒しかないそうだ。さっそく電話してみたらなんと前に住んでた場所のすぐ近くだった。店自体は1940年代からやってるそうで、何かの用で店に行った記憶まである。

当時は若くて貧乏してたので、海の近くなのに家賃がやたらと安いその地域が気に入って住んでた。 安いのには理由があって毎晩その辺でパトカーとか救急車のサイレンが鳴ってるガラの悪いとこだった。

でも拾ったばかりの仔猫を二匹、蓋もないバスケットに入れて動物病院に歩いて行ったら道行くヒッピーのおっさんとか朝帰りの金髪お姉さん達が笑顔で走り寄って(子猫たちに)声をかけてくるような場所でもあった。

思えばあの仔猫たちが大きくなり、そして天寿を全うしてていなくなってからさらに十年以上になる。

電話に出た内装屋のマネージャーは店の隣に住んでるそうで、あそこのアレがなんたらで、あーそうだったねー、と初めて会話する相手なのに昔話に花が咲いた。 店に行くのが楽しみだ。