クラウドレンディング最初の一歩 (2)

クラウドレンディングをはじめてみよう、といろいろ調べてから実際に投資してみた。 投資するだけでなく、自分で融資する相手を選んでポートフォリオを運用しないとならない。 

とりあえず融資するまではこぎつけた。

そしてじっと待つ

クラウドレンディングで実際に融資をはじめるまでは比較的スムーズだったのだが、ここからが意外と長い。融資が実際に運用されるまで時間がかかるのだ。

キックスターターに参加した人なら知ってることだが、クラウドソーシングは小口のお金を募るのでまとまった額になるまで時間がかかる。 クラウドレンディングも同じで自分が融資するローンは小口の額を集めているので総額に達するまで待たないとならない。

自分たちが出す小口の融資はノートと呼ばれ、自分の場合、ノートを120ぐらい選んで融資したが、どのノートもローンが設定額に達して審査にはいるまで数日から2-3週かかった。審査そのものも数日はかかるようだ。

また借り主の希望するローン総額に達しても、その先で審査に落とされるノートがけっこうある。そうするとまたノートを選んで融資のプロセスをはじめないとならない。

これらは全部自動でやってくれるので手間はかからないが、時間がかかる。自分の場合はじめてから4週間経つが120ノートのうちまだ12が融資まで漕ぎついていない。運用額の10%が利子を産まない待ち状態なのだ。

ここから減らない
ここから減らない

返済キター

で、最初に発行されたノートの一回目の返済が数日前にあった。 自分がこのノートに融資したのは25ドルで、今月の返済は82セント。このうち元金返済は59セントで、利子収入はなんと .... 23セントだ。

日本円でたった10円玉2個分じゃんか。

なんて笑われそうだが、クラウドソーシングを甘く見てはいけない。120本のノート全部の返済が始まれば毎月この100倍以上の金額の儲けになる。それにこれは120もあるノートの36ヶ月分、延べ4320回もある少額返済のなかの一回なのだ。

実はそれでも大した額ではない。 このうらぶれたブログの広告収入よりちょっといいぐらい。だけど、他の投資運用に無い面白さがある。

利子収入なり
利子収入なり

とりあえず出発進行

こうやってとりあえずクラウドレンディングの融資・返済サイクルにのれた。やったことのない投資なので漠然とした不安感はあったし、株みたいに毎日笑ったり泣いたりしないが、まぁ、こんなもんだろうという感想だ。

始動まで意外と時間がかかった気がするが、これは自分がネット取引やオークションに慣れすぎているだけだと思う。融資というビジネスを考えたらあるていど時間をかけた審査が当然だ。

この先多数のノートが返済に入ると遅れとか焦げ付きとかあるだろうし、さらに知らないいろいろな展開があることが予想される。それはそれで面白そうだ。

人間模様

このクラウドレンディング、もう一つ面白い側面がある。借り手の個人情報を知ることはできないが、ローンを組む理由、資産対借入金の比率、職種、収入などお金を貸すために知っておくべき情報は知ることができる。 あくまでも個人を知ることはできないが、なんでこんな借金してるのか、どうしてこんな利子を付けられてるのか、などいろいろと人間模様が見えてくる。

そして借り手はもちろんみなアメリカ人なのでいろんなアメリカが垣間に見える。クラウドレンディングはアメリカをそして人間を知ると言う意味でもかなり面白いソースだ。

ということで次はまた一ヶ月後ぐらいに報告の予定。