ポルシェ帰還

エンジンオーバーホールに出していたポルシェはスイス出張前に修理が終わって帰ってきてた。

911 3.2 Heads
3.2 エンジンヘッド

預けたショップはポルシェのカスタムチューンをするショップで、行くたんびサーキット仕様のポルシェが出入りしてる。ワタシのみたいなフツーのポルシェはちょっと気が引けたが、大人のストリート仕様って事でオーバーホールとあとカムシャフト交換のチューンを頼んだ。 

出来上がるまで2、3回行ってばらしたエンジンを見たりハッセルで写真に撮ったりできて、これがまた楽しかった。

組み上がったエンジンはちょっと走ってから、オイル交換とバルブ調整をするので、100マイルぐらい走ってきてください、と言われた。サーキット仕様車はサーキットをまわってくるのだそうだが、愛車は普通のクルマなので公道で走って来る。

慣らしは遠慮せずにガンガン踏まなきゃならない、と言われた。なのでお言葉に甘えて数日I15をすっ飛ばしてた。 途中、旧型のシビックに缶マフラーつけたような若い衆に追いすがられたりしたけど大人のストリート仕様は相手になったりしない。 踏み込んで若い衆を置き去りにして走り続けた。

あと、すぐ排ガス検査も通さなきゃならなかった。カム交換してあるので排ガス検査にはちょっと不安があったが、なんとチューン前よりクリーンな排ガスになってて驚いた。燃焼効率があがったって事なのか。ポルシェをチューンするのはエコになるらしい。ってことはもうちょっとチューンしても良かったかな。

慣らしが終わってオイル交換とバルブ調整をしてもらった911はすこぶる機嫌が良い。964カム交換はマイルドなチューンだけど、全域に渡ってトルクが太く感じる。特に3000回転ぐらいで踏み込んで加速する時、以前はちょっと間があく感じだったけど、チューン後はすっとついて来る。 これが自然で良い。

自分がクルマに求めるのはゼロヨンとか馬力数とかではなく、良くなじんだ手袋みたいなフィット感とか、それからそうそう、あのすっと落ちるM3のシャッターボタンの感触みたいなものだ。 かなり良い進化になってなかなか満足だ。