Sylvester

セルベスターは爺ちゃんだ。  最近はベッドで気持ちよさそうに寝てばかりいる。

セルはちょっとボケてきたらしい。 名前を呼んでも関係無い音にじっと聞き入ってたり、そのくせ食い物に関してはしっかりしてたりと、年寄りな所を実感させる。 

それに腎機能が低下しているので二日に一回輸液しなければならない。 ありがたいことに、これはカミサンがやってくれている。

セルは昔はとても神経質で怖がりで、あまり人間の近くには寄りたがらなかった。 引っ越す隣人に頼まれて引き取った時は戸棚にこもって2週間ぐらい出てこなかった。

それに比べれば今はひとなつこい。 夜なんか人間に寄りかかってあごを乗せて寝ている。 

犬でも猫でもペットは人間より寿命が短いのでいつかは別れが来てしまう。やつらにはそんな事わかりもしないが、ウチのペットを見ている限り、連中はそれなりにいろいろとある人生(猫生)を幸せにすごしている。 

検診を受けて自分の健康にかげりが見えたり、社会情勢だの凶悪犯罪だのといろいろ考えさせられる事はあっても、 それなりに幸福に生きてく答えは意外と身近にあるってことですな。