ボーナス

アメリカの会社には日本のようなボーナスって考えは無い。  セールス業ではボーナスは当たり前だけどこれは出来高に応じて給料をもらっているだけの話だ。

アメリカでは給与の考え方としては時給かそうでないサラリー職かで分けられ。 サラリーなら年俸が決まっていて、それで終わり。 だから技術者でも事務職でもボーナスなんかもらったこと無いのが普通だ。 

と言うことは日本は成果で左右されるボーナスが出るのが当たり前で、成果主義王国のアメリカでボーナスが出ないのが普通なのだ。 これはなぜかと考えてみると、アメリカの実力主義社会の雇用関係が背景にある。 

というのはアメリカでは雇用関係というのは会社と従業員の対等な契約関係だからだ。 だからアメリカではボーナスとは会社が従業員に当たり前のように配るものではなく、個々の従業員が雇用条件として会社と取引して勝ち取るものなのだ。 

だからボーナスを出す価値を認める能力を持つ人材だとか、会社からそういう条件を引き出せる交渉力がある人間がボーナスをもらっている。 というのが実情だ。 

なのでアメリカではマネージメントする地位にいる人間は当然のようにボーナスだのオプションだのを貰っているし、ランクが上がるにつれて貰うものがどんどん増える。 そういう人たちは能力があるからそういう地位にいる訳だし、交渉力も生半可でない人達だからだ。 

そういう意味では実力主義とは不公平なものだ。

でもワタシにすれば、慣習だからと当たり前にボーナスを貰って終わりになるより、自分の能力でさらにもっと大きいものを勝ち取っていくチャンスがある方が絶対良い。 

と思っている自分は能天気なアメリカ人と化してるんだろうな。