ホウコウ

もう日本は結構さむいらしい。 サンディエゴもめっきり寒くなった。 と言っても、朝起きたら家の中が摂氏で18度だったとかいう程度だ。 でもこの熱帯の暖かい街に住んで25年、すっかり軟弱になり寒さには弱くなってしまった。

カミサンのご実家とスカイプでテレビ電話していて、小松は冬は寒いというのだけど、考えてみたらワタシは寒冷地用の服というのを持っていない。 あるとすれば唯一スキーウェアぐらいのものだ。

そういえば去年の今頃、ドイツに出張したとき、思い切り吹雪いてきて、持ってった一番暖かい服装でも、死ぬかと思うぐらい寒かった。

その話を大げさに「八甲田山、死のホウコウ」だとか言っていたのだけど、古い話なのでカミサンは知らなくて「八甲田山、死の奉公」だと思っていたのが後からわかった。

いや、だからそれは奉公でなくて、昔、真冬の八甲田山で軍隊の訓練で遭難して彷徨して、と説明したら、カミサン曰く

「死の奉公であってるじゃん」

まぁ、そう言われればその通りだ。 と自分も妙に納得して引き下がったのでした。