R4S自動露出

R4S Auto Exposure test
Leica R4S, Elmarit-R 24/2.8, TRIX EI1600, Rodinal

ライカR4SにElmarit-R 24/2.8をつけ、自動露出で撮ってみた。フィルムを自動露出で撮った事が無いからおそるおそるだった。 

フィルムはTRI-Xを2段増感。数ダースある未現像フィルムと混ぜず、すぐにRodinalの1:100希釈でスタンド現像した。

結果は、あまり良くない。えー、やっぱりAEダメじゃん、という事では無く、間違って現像時間を半分で切り上げてしまったのだった。

なので大幅にアンダー。 ネガはスカスカ、スキャンは真っ黒。 シャドーが真っ黒につぶれてしまった。 でも夜の暗い状況でも明るいところでも露出は一定している。

もう一回撮りなおしてみますよ。

ファントム・ライカ

古いカメラの魅力はバネとギアとカムだけでミリ秒の動きを半永久的に再現し続ける機械の精密さだ。だからン十台あるフィルムカメラはマニュアルの機械式カメラばかり。ところが安いからと落札したライカR4SはAE(自動露出)搭載の電子カメラだった。考えてみたら自分はAEを使った事がほとんどない。ハナから戸惑ってしまった。

そこでマニュアルモードで撮ってやろうと説明書を読んで愕然とした。R4系(R4、R4S、R5、RE)のマニュアルモードはシャッタースピード優先が前提なのだ。メーターはシャッタースピードに連動せず、R3やXDと違ってファインダー内にSS値表示が無い。ワタシ作法の絞り優先では使いにくい事この上ない。

昔々、米軍がF4ファントム戦闘機をベトナム戦争に投入した時、最新兵器の空対空ミサイルがあるから、と機関砲を積まなかった。おかげでファントムは性能で劣るミグに近接戦でバカスカ撃墜された。ライカはR4の後継モデルにもこの間の抜けたマニュアルモードを採用し続けたが、絞り優先は最新兵器のAEでやれば良い、という考えだったのだろうか。

しかたなく(30年前の)最新兵器、AEを使いこなす修行をする事にした。といってもフィルムを数本スポットAEで撮ってみるだけの話だが、ポカショットばかり撮りそうな気がしてならない。

セコニックの露出計もお守り代わりに持って出る事にしよう。

Leica R4S

で、なんでR4Sがあるのか。

ずっとFやF2が不調だったので一眼はスポットマティック+M42タクマーやツァイスで。そして、ライカフレックスSLに初期型ズミクロン-R 50mmを付けて撮ってた。

RレンズはMほど人気が無く、味わいのある初期型はさらに不人気で値段もそこそこ安い。この初期ズミクロン-Rもライカのレンズにしては安いが、とても良いのだ。特にモノクロは下手な写真と自家現像でもぐっと来るぐらいすっごく良い。

ならば、と初期タイプのズミクロン-R 35mmも手に入れた。これはさらに良い。ハンパじゃなく重く、持ち歩くと泣けて来るが、ほんとに良い。

もっと広角で撮りたくなってエルマリート-R 24mmを手に入れた。これもずしりと重いレンズだ。ところがこれがSLには付かない。調べたら後玉がミラーにあたるのでSLには付けられないようにしてあるそうだ。

ちょうどその頃たまたま、欠かさずみているa1photoさんのフォトブログに「これからもXDを頬ずりしながら使って行く」とカッコいい事が書いてあった。

その言葉に釣られてふらふらとeBayでミノルタXEやXDを見だしたのだが、これが思ったより高い。特にXDのクロは姉妹機のライカR4と値段が変わらない。R3, R4は値段が落ち続けて今はSLと変わらないからねぇ。と考えてて気がついた。そっか、R4があるじゃないか、安いR4が一台あればエルマリート24mmが使えるぞ。

Leica R4s with R lens
ヘビーウェイト級レンズ

かくして私はロッコールの白昼夢から目覚め、R4Sを落札したのでした。

R4SはR4を簡略化した後期モデルで、ワインダー付きでSLと同じ値段だった。XDの黒より安い。

やって来たR4Sはとてもキレイで、劣化したフィルム室のモルトを交換してすぐフィルムを通した。 小さくて取り回しが良いカメラだ。 ファインダーも見やすく24ミリとも相性が良い。

良いカメラじゃないか、R4。 ところが使いだして愕然とする事があった。 それはまた次で。