ファントム・ライカ

古いカメラの魅力はバネとギアとカムだけでミリ秒の動きを半永久的に再現し続ける機械の精密さだ。だからン十台あるフィルムカメラはマニュアルの機械式カメラばかり。ところが安いからと落札したライカR4SはAE(自動露出)搭載の電子カメラだった。考えてみたら自分はAEを使った事がほとんどない。ハナから戸惑ってしまった。

そこでマニュアルモードで撮ってやろうと説明書を読んで愕然とした。R4系(R4、R4S、R5、RE)のマニュアルモードはシャッタースピード優先が前提なのだ。メーターはシャッタースピードに連動せず、R3やXDと違ってファインダー内にSS値表示が無い。ワタシ作法の絞り優先では使いにくい事この上ない。

昔々、米軍がF4ファントム戦闘機をベトナム戦争に投入した時、最新兵器の空対空ミサイルがあるから、と機関砲を積まなかった。おかげでファントムは性能で劣るミグに近接戦でバカスカ撃墜された。ライカはR4の後継モデルにもこの間の抜けたマニュアルモードを採用し続けたが、絞り優先は最新兵器のAEでやれば良い、という考えだったのだろうか。

しかたなく(30年前の)最新兵器、AEを使いこなす修行をする事にした。といってもフィルムを数本スポットAEで撮ってみるだけの話だが、ポカショットばかり撮りそうな気がしてならない。

セコニックの露出計もお守り代わりに持って出る事にしよう。

Leica R4S
Vivian Maier ドキュメンタリー

2 thoughts on “ファントム・ライカ

  1. カメラはマニュアルモード(機械式)に勝るもの無しと、私も思います。
    ファントムの話、知りませんでした。新しいものが全て良いとは限らない見本ですね。

  2. コメントどうもありがとうございます。
    最新式も良いんですが、長い年月を経てさらに正確に動き続ける機械の魅力には負けてしまいます。

    デジタルの一眼も持ってはいるのですが、気がついたら残りは機械式カメラばかりになっていました。 
    またどうかよろしく。

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