Spotmatic vs OM

OM-1n用に買ったOM 50mm F/1.4 レンズが来た。

なので、この週末はスポットマティックSP + CZJ テッサー 50/2.8 とOM-1n + OM 50/1.4の両方を持ち歩いて2,3本ずつ撮ってみた。 現像しないと。

で驚いたのがOM-1の使いよさだ。 ボディはライカ並に小さくてもちやすい。 なのにファインダーはものすごく見やすい。 そして巻き上げのフィールがすごく良い。

いや、巻き上げのすばらしさはワタシが分解清掃したからだけどさ。

SPも良いんだけど、こっちは巻き上げがちょっと硬い。今度軍艦部はずして見ないといけないな。

OM1-nのメーターはちゃんと動いていないのだけどまぁしょうがない。

まぁバルナックだってM4-PだってニコンFだってメーターはもともとついて無いか動かないかどっちかなんだし。

昔自分のヨット買って乗りはじめたとき、エンジンが故障ばかりして動かないので風の力だけでマリーナから出入りしなければならなかった。 で、そのうちエンジンを全く掛けずに出て帰ってくるようになるのが当たり前になった。

これは船の慣性とか横風とか体で感じてわかるようになればできる事で、人間は訓練すれば意外と優秀なセンサーになれる。

露出も数をこなしてれば自分で感じて大体わかるようになるもんだと思う。 まぁそれまで露出外した写真を大量生産するわけだけど。 一応単体露出計をもっているのでそれで自分が感じた露出を確認しながらやっている。

CZJ テッサー 銀胴 (実写)

銀胴のテッサー改で撮ったフィルムがあがってきた。モノクロはPlus-X125でカラーはプロビア400F。

悪くないぞ。 開放でも良いし、ちょっと絞ればくっきりだし。 白飛びしやすいのはスポットマチックSPになれて無いから露出外してるからだろう。まぁワタシの写真の腕ならそんなもんだ。

それにしても面白いなぁ、こういうのは。 60年前のレンズでもこれだけばんばん写るんだな。 現代レンズとデジタルのカチンカチンとは違う。 ワタシにとってフィルムで撮るというのは収差が残る昔のレンズに緻密だけどギアの間にアソビがある機械式カメラで、体感露出で撮って、そこそこ適当に現像する事だ。

このテキトウさの積み重ねでは出てくるものは均一にならない。 でもこの不均一さから時折面白いものが出てくる。 だから良いのだ。

ハイエンドのカメラは昔は高価なものだったから当時ではそこそこ先端の技術を使って再現性や精確さを期していた。 でも当時の精確さもこうやって何十年も経ってみると人間の手で作ったアソビのあるアナログの暖かさみたいなものになっているのが面白い。

CZJ テッサー 銀胴 (2)

以前書いたM42のカール・ツァイス・イエナの銀胴テッサーの続き。

自動絞りのカメラでは動かない銀胴テッサーを加工してしまおうと言う事になった。 自動絞りレバーに当たってしまう部分を削ってしまうのだ。

と言っても写真を見ればわかるように丸いものを丸く削らなければならない。 これは手作業ではかなり難しい事だ。

やり方はDremelという小型高速ドリルに研削用のビットをつけて手で削る。 このとき気をつけなければならないのが一箇所を深く削ってしまわない事だ。 なので最初は黒い塗装をはがすつもりで少しずつ削る。

いったん削れたら今度はマジックで削れた面を塗りつぶし、これをはがすつもりで少しずつ削る。 そしてシャッターが切れるか時々カメラにマウントして試す。 でも研削面が粗いと自動絞りのレバーが引っかかってレンズが取れにくくなる。 なのでマウントする前にペーパーでそこそこスムースにしながらやらないといけない。

やりだしてから後悔したけど、えらい手間のかかる大手術だ。

とにかく長いあいだ歯医者を思い出させる音に耐えながら、最後にはようやく自動絞りのレバーがクリアできるぐらいまで削ることができた。 レンズの最後部にミラーが少しだけど引っかかるのでこの面はペーパーで研削した。

出来上がってレンズを仮に組み上げたのが写真の状態だ。 このままだと乱反射が出るのでまたばらしてマウント後部を黒く塗って出来上がりだ。

この後ヘリコイドを清掃してグリスをつけた。鏡胴もDremelにプラスチックのブラシを付けて磨いた。 ピントや絞りのリングのギザギザに溜まっている汚れを一掃。 組み上げたらスムースに動くし60年も昔のレンズとは思えないぐらいキレイになった。

ついでに鏡胴にコンパウンドをかけて鏡面仕上げにしようかと思ったけどさすがにめんどくさくなってやめにした。

このテッサーをつけたSPはかっこいい。 オリジナルよりかっこいい東独のカメラに見えてしまうから不思議だ。 テッサーは意外と寄れるし、SPでピントも合わせやすい。 プリセット絞りも慣れればどうって事ない。 だからすぐに何本も撮ってしまった。

フィルム現像するのが楽しみだなぁ。